学び
日本の大学に進む?海外の大学で学位を取る?
高校を卒業したら日本の大学に進学するか、海外の大学に正規入学して学士の学位を取るか。
海外の大学で学位を取れば、英語で学び抜いた経験と、世界中から集まった同級生とのつながりが残ります。ただ、米国や英国の大学は留学生の学費が高く、文部科学省の調査で私立大学の平均授業料が年約97万円、国立大学の標準額が年53万5,800円の日本とは、4年間で大きな差が出ます。奨学金、9月入学、出願の準備、国家資格、就職まで、高校生と家族で話し合うための材料を整理しました。
手短に言うと
学びたい分野が海外の大学のほうが強い、英語で働く将来を本気で考えている、4年間の学費と生活費の見通しが立つ。この三つがそろうなら、海外の大学に進む価値は大きいです。費用が壁なら、JASSOの学部学位取得型などの支援に高校在学中に応募するか、学費の低い国を探してみましょう。教員免許や看護師などの国家資格を目指す人、国内の修学支援制度で負担を抑えたい人は、日本の大学に進んでから交換留学で海外に出る道が現実的です。
テンプレートの天秤
ややノー
デメリットがやや優勢ですが、大差ではありません。
4年近く英語で授業を受け、レポートを書き続けるので、仕事で通用する英語力がつく
国内なら国立大学の授業料は標準額で年53万5,800円、私立でも平均は年約97万円
判断のしくみ
各項目は、あなたがつけた重みで計算されます。サブの論点は親を最大 50% まで強めたり弱めたりできますが、あなた自身の評価が常に主役です。
下の論点をタップしてオフにすると、天秤が動くのが見えます。サブの論点は、その親の重みを変化させます。
メリット
デメリット
論点と重みをあなたの状況に合わせて調整すると、判断がリアルタイムで再計算されます。
決める前のチェック
- 学びたい分野で、日本の大学と海外の大学のカリキュラムや卒業生の進路を比べる
- 志望する国の学費、寮費、保険、渡航費を円で見積もり、4年間の総額を家族で確認する
- JASSOの海外留学支援制度(学部学位取得型)の募集要項を読み、前年秋の締切に間に合わせる
- TOEFLやIELTSの必要スコアを調べ、受験日と出願書類の準備を逆算して計画する
- 日本の大学と併願するなら、合格発表と入学金の納付期限を一覧にして重なりを確かめる
- 目指す資格があれば、海外の学位で日本の受験資格が得られるかを所管官庁や資格団体に確認する
- 卒業後に現地で働きたい場合は、その国の卒業生向け就労ビザの条件を大使館などの公式情報で確かめる
よくある質問
- 日本の大学と海外の大学では、学費はどれくらい違いますか?
- 国立大学の授業料は省令で標準額が年53万5,800円と決められていて、大学はその120%まで上乗せできます。私立大学は、文部科学省の調査で令和7年度入学者の授業料が平均96万8,069円、入学料や施設設備費を含む初年度納付金は平均150万7,647円でした。一方、米国や英国の大学では留学生向けの学費が日本の私立大学の数倍になることも珍しくなく、そこに寮費や保険、渡航費が加わります。為替でも円での総額は動くので、余裕を持って見積もりましょう。
- 海外の大学に進むとき、使える奨学金はありますか?
- JASSOの海外留学支援制度(学部学位取得型)は、海外の大学で学士の学位を目指す人向けの支援です。例年、7月下旬から8月に募集要項が公開され、10月上旬に応募が締め切られるので、留学を始める前の年の秋、つまり高校在学中に応募することになります。ほかに、民間財団の奨学金や、海外の大学が独自に出す家計に応じた奨学金もあります。国内の大学向けの修学支援新制度は、海外の大学への進学には使えません。
- 日本の大学と海外の大学を併願できますか?
- できますが、日程の管理がかなり大変です。海外の大学は前年の秋から冬に出願し、春ごろに合否が出るところが多い一方、日本の一般選抜は1月から3月に集中します。日本の大学の入学金の納付期限が、海外の合格発表より先に来ることもあります。どの時点でどちらに決めるか、入学金を払って押さえるかどうかを、出願前に家族で決めておくと慌てずに済みます。
- 海外の大学を卒業してから、日本で就職できますか?
- できます。ただし、海外の大学は5月から7月ごろに卒業するところが多く、日本の新卒一括採用の日程とずれやすいので、自分で情報を集めて動く必要があります。海外大生向けの就職イベントや、通年採用を取り入れている企業、外資系企業が主な入口です。卒業後にまず現地で働きたい場合は、その国の卒業生向け就労ビザの条件を確認してください。制度は国ごとに違い、見直されることもあります。
- 日本にいながら、海外の学位を取る方法はありますか?
- 文部科学省が指定した外国大学の日本校に通う方法や、国内の大学にある英語だけで卒業できる学位プログラム、海外の大学と両方の学位を取るダブルディグリー制度などがあります。日本の大学に入ってから交換留学で1年ほど海外に出る道も含めて考えると、費用と経験のバランスを取りやすくなります。
高校を卒業したら日本の大学に進学するか、海外の大学に正規入学して学士の学位を取るか。
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