学び

エンジニアにならなくても、プログラミングは覚えたほうがいい?

転職するつもりはなくても、仕事の効率化や趣味、子どもの学習のためにプログラミングを学ぶべきか。

高校では「情報Ⅰ」が必履修になり、大学入学共通テストにも「情報」が加わりました。プログラミングは、もう一部の専門職だけのものではありません。会社員ならExcelのマクロやPythonで毎月の手作業を減らせますし、経済産業省とIPAのマナビDXには無料の講座もあります。とはいえ勉強時間の確保や、職場で使ってよいかという壁もあります。転職ではなく、今の仕事と暮らしに役立てる前提で考えてみましょう。

手短に言うと

毎週同じ手作業を繰り返している、子どもの「情報」の勉強に付き合いたい、作ってみたいものがある。こうした具体的な目的があるなら、プログラミングは学ぶ価値があります。まずはExcelのVBA、GoogleのApps Script、Pythonのうち、職場や生活ですぐ使えるものを一つ選び、マナビDXの無料講座などでお金をかけずに始めてみてください。会社のパソコンで使ってよいかは先に確認を。なんとなく必要そうという理由だけで始めると、使う場面がなく忘れてしまいがちです。

テンプレートの天秤

甲乙つけがたい

両者はほぼ拮抗しています。大きな項目をさらに細かく分解してみましょう。

51%
賛成
49%
反対
最も強いメリット

システム担当や外注先に頼むとき、何が簡単で何が難しいか見当がつく

最大のリスク

平日の夜や週末に、数か月は勉強時間を確保し続けなければならない

判断のしくみ

各項目は、あなたがつけた重みで計算されます。サブの論点は親を最大 50% まで強めたり弱めたりできますが、あなた自身の評価が常に主役です。

下の論点をタップしてオフにすると、天秤が動くのが見えます。サブの論点は、その親の重みを変化させます。

メリット

デメリット

自分のものにする

論点と重みをあなたの状況に合わせて調整すると、判断がリアルタイムで再計算されます。

決める前のチェック

  • 自動化したい作業や作りたいものを一つ決め、毎月どれくらい時間を取られているか書き出す
  • 職場の情報システム部門に、マクロやスクリプト、外部のツールを使ってよいか確認する
  • 目的に合わせて、VBA、Apps Script、Pythonなどから最初の言語を一つに絞る
  • マナビDXで受講料無料の入門講座を探し、一つを最後までやり切ってみる
  • 練習には実際の業務データではなくダミーのデータを使い、個人情報や社外秘を外部サービスに入れない
  • 力試しをするなら、ITパスポートか基本情報技術者試験のCBTの受験日を予約する
  • 副業にする場合は、就業規則の副業の決まりと、所得が年20万円を超えたときの確定申告を確認する

よくある質問

エンジニアにならないなら、プログラミングを学ぶ意味はありますか?
あります。毎月の売上集計、複数のファイルからの転記、定型メールの作成といった繰り返しの作業は、短いプログラムで自動化できることが少なくありません。社内のシステム担当や外注先に頼むときも、何が簡単で何が手間なのか見当がつくので、話が早く進みます。営業や経理、事務の仕事でこそ効いてくる場面が多いスキルです。
最初はどの言語から始めればいいですか?
目的と職場の環境で選ぶのが近道です。Excel中心の職場ならVBA(マクロ)、Googleのスプレッドシートやメールを使っているならApps Script、データの集計や分析をしたいならPython、ウェブページを作りたいならHTMLとCSS、JavaScriptが入口になります。言語の人気より、明日の仕事ですぐ試せるかどうかを基準にすると続きやすくなります。
お金をかけずに学ぶ方法はありますか?
経済産業省とIPAが運営する「マナビDX」には、受講料無料の講座が集められていて、デジタルの基礎からソフトウェア開発、データ活用まで探せます。図書館で入門書を借り、手元の作業を題材に練習するのも十分な方法です。有料のスクールは、無料の教材で一通り試してみて、続けられそうだと分かってから検討しても遅くありません。
資格を取ったほうがいいですか?
必須ではありませんが、学んだ範囲を確かめる目安になります。ITパスポート試験はITの基礎知識を幅広く問う試験で、基本情報技術者試験はアルゴリズムやプログラミングの考え方まで踏み込みます。どちらもIPAが実施し、CBT方式で年間を通じて受験でき、受験手数料は7,500円(税込)です。資格よりも、実際に自動化した作業の実例のほうが職場では評価されやすい点は覚えておきましょう。
身につけたら、副業で稼げますか?
簡単なツール作りやデータ整理を請け負う人もいますが、最初は小さな案件からです。始める前に勤務先の就業規則で副業が認められているかを確認してください。給与を1か所から受けている会社員でも、給与以外の所得が年20万円を超えると確定申告が必要になります。20万円以下でも住民税の申告は別に必要なので、お住まいの市区町村で確かめておくと安心です。

転職するつもりはなくても、仕事の効率化や趣味、子どもの学習のためにプログラミングを学ぶべきか。

自分のものにする